依存症治療は専門のクリニックや精神科で行われます。そこに訪れる患者の多くは、自分の状態を上手く伝えられないため、患者のちょっとした変化にも気付ける観察力が求められます。また、精神的に不安定な患者は、暴言や暴力などの問題行動を起こす可能性があります。暴言に対して逐一ストレスを感じてしまうと、身が持ちません。そのため、精神的に安定している状態を保つ努力が必要です。患者のメンタルに自分の感情が引っ張られないようにしましょう。
また、患者の精神状態は数値で測れるものではなく、コミュニケーションが苦手な人もいます。そのため、コミュニケーション能力が求められます。入院や通院が長引くことも多いので、根気よく治療を続けてもらえるように患者に寄り添いながら信頼関係を構築していく必要があります。
投薬治療を行うことがあるので、薬に関する正しい知識も必要です。患者は薬の情報を詳しく知りたがるので、それに対してきちんと説明できるようにしておかなければなりません。
求められるスキルを理解したら、実際に依存症治療を行っている医療機関の求人を探しましょう。看護師が転職する方法として最もおすすめなのが、転職エージェントです。転職エージェントとは、転職先を探している人に対して希望する条件や待遇をヒアリングした上で、希望に合った求人を紹介してくれる転職支援サービスのことです。利用は基本的に無料で、人材を募集している医療機関が紹介手数料として転職エージェントに報酬を支払う仕組みです。
転職エージェントは、求人の紹介だけではなく様々なサポートを提供してくれます。例えば、志望動機や職務経歴書の作成についてアドバイスをしてくれます。特に看護業界は特殊なので、業界知識が豊富な担当者からアドバイスをもらえるのは助かります。
また、転職エージェントに在籍する担当者は、自ら医療機関に足を運んで情報を集めているので、転職先の内部情報に詳しいです。職場の雰囲気や人間関係など、働き始めてからでないと分からないような情報も、事前に知ることができます。
さらに、過去に内定を獲得した看護師の特徴などを教えてもらえます。これまでの実績から、医療機関ごとにどういった人材が好まれているか、どういった戦略で転職活動をすれば有利に進めることができるかを把握しています。面接時に聞かれる質問を事前に教えてもらえるので、万全の準備をした上で面接に臨むことができます。